鼻に特徴がある「ピノキオと天狗」の奇跡の出会い。

天狗は日本の伝説上の存在。ルーツは中国だが7世紀あたりに日本に伝来。「日本書記」や「源氏物語」に出てくる妖怪や魔物という存在だったが、江戸時代あたりから「山の神」として信仰の対象になっている。

ピノキオは、イタリアの作家カルロ・コッローディが1881年から連載していた童話「ピノキオの冒険」に出てきた登場人物。連載当初、ピノキオの性格は酷く、貧乏だが人の良いゼペット爺さんを裏切りまくり、ラストはピノキオは残酷な殺され方をするヘビーな物語だった。読者から批判を受けて、ピノキオは「改心して妖精に人間に変えてもらう」というハッピーエンドになった。さらに後年、ディズニーによって脚色され「信じれば夢は叶う」という素敵な物語に生まれ変わった。

「ピノキオと天狗」どちらも最初はダークな印象だったが、時代の流れによって良いイメージになった存在。

(2023.0319)